確定申告の提出方法 【etax】【郵送】どっちが簡単か?

今回は確定申告の提出方法。
【etax】【郵送】どっちが簡単か?、について解説いたします。

実は e-tax での確定申告書の提出は、いろいろな条件が揃わないとできません。
その点、郵送だったらe-tax上で作成した内容を印刷して送るだけですので、簡単な方法となります。

無理に e-tax での提出にこだわることなく、郵送での提出というのもおすすめです。
今回はどんな条件が揃えば、e-taxで提出することが可能かについて説明し、郵送という選択肢についても触れたいと思います。

e-taxと郵送のフローチャート

確定申告の提出方法についてのフローチャートは以下となります。

分岐点としては

①マイナンバーカードがあるかと
②ID、パスワードを税務署でもらっているか

2 点が分岐点で、どんな方法で確定申告ができるかが決まっていきます。

まず、①マイナンバーカードがあるかについて。
マイナンバーカードあるようでしたら、「マイナンバーカード方式」という方法で電子申告(e-taxで提出)することが可能です。

そして、マイナンバーカードがなくても、 ID、パスワードを税務署で過去にもらっていれば「ID・パスワード方式」という方法で電子申告(e-taxで提出)することが可能です。

過去に税務署に確定申告期をするために行き、相談員の対応を受けていたら、一般的には 「ID・ パスワード」をもらっています。
そして、「ID・ パスワード」は税務署からハガキで送られてきているのでハガキをまずは確認しましょう。
ハガキがない場合も過去の確定申告の資料を探せば相談員の方が「 ID、パスワード」を印刷した紙を控えに入れてくれている場合もあるので、諦めずに探してみましょう。

「ID・パスワード」が見つかったら「ID・パスワード方式」という方法で電子申告( e-tax )で提出することが可能となります。

 

ここで紹介した

①「マイナンバーカード方式
②「ID・パスワード方式

について、いずれも電子申告(e-tax)で提出する方法となり、郵送が不要となります。

一方で、上記方法がとれない場合は、印刷して郵送で税務署に確定申告書を提出することになります。

ここまで説明を見ていただいて、意外に電子申告(e-tax )で申請するというのはハードルが高いと感じた方もいるかと思います。
そのため無理せず、e-tax上で申告書のデータだけ作り、紙で郵送して提出する方法も検討いただければと思います。

E-tax のソフト使うと、自動で計算式が入ってて計算ミスなどは起こりづらいです。
自分の手作業で申告書を書くより、「e-tax のソフトは使う。ただ、印刷して提出する。」という方法も優れているので使いましょう。

マイナンバーカード方式の詳しい解説

ここからはマイナンバーカード方式、 ID、パスワード方式について、もう少し詳しく解説します。

マイナンバーカード方式にも 2 つの方法があります。
1 つは「2次元バーコード方式」。
もう 1 つが 「IC カードリーダライター方式」というのがあります。

こちらの IC カードリーダーライター方式というのは、大体 4000円とか 5000円ぐらいする、 IC カードリーダーは買わないとできない方法です。
以前は2次元バーコード方式がなかったので、コストをかけるか、税務署に1度は行かないと電子申告できませんでした。
しかし令和3年分申告から、「2次元バーコード方式」というスマホとマイナンバーカードがあれば電子申告できるシステムができました。
そのため「2次元バーコード方式」を使うことをオススメします。

2次元バーコード方式ですが、事前準備はアプリのインストールのみとなっております。
アプリはマイナポータルのアプリが必要ですが、案内に従って行えば難しい方法ではないので、リンクを参考に対応ください。

IC・カードリーダライタ方式は、あまりこれからは使われない方法かと思うので、説明を省略します。

ID・パスワード方式の詳しい解説

ID・パスワード方式」は税務署に1度は確定申告相談に行かないと基本的には使えない方法です。

過去に税務署に確定申告相談に行っていると、相談に行った年度の確定申告書の控えか、税務署から来るハガキに「ID・パスワード」が記載されていることがありますので、探してみましょう。

もしあったら、 マイナンバーカードなくてもe-taxが使える便利な方法となります。
マイナンバーを読み取る必要もないので、この方法が一番楽です。
ちなみに、税務署に行かなくても ID ・パスワードを取る方法はありますが、実はマイナンバーカードがないと取得できません。

マイナンバーカードがあれば、ID・パスワード方式を時間と手間をかけてとる必要はないため、基本的には「過去に税務署で確定申告相談に行ったことがある方のみ使える方法」と理解いただければと思います。

電子申告(e-tax)の注意点

①マイナンバーカード方式
②ID、パスワード方式

この 2 つが e-tax で確定申告をする方法となっております。

注意点としてはe-tax により送信する場合、別途紙ベースで添付書類を税務署に郵送する必要もあるので注意しましょう。

全ての書類が e-tax で提出できるとは限りません。

例えば、住宅ローン減税の初年度の場合は、登記簿謄本など、色々必要な書類を税務署に提出する必要があります。
それらはe-taxで提出できず、紙で提出する必要があります。

全て e-tax だけ完結しない場合もあるのでご注意いただければと思います。

紙で郵送提出のメリット

最後に改めて印刷して紙で提出する方法について補足いたします。

印刷して提出すれば、先ほど電子申告(e-tax)の際の注意点で記載したような「何がe-taxで提出できていて、何が紙で提出しなければいけないか」を迷うことがありません。

税理士でも、添付書類が多い確定申告をする時は、「あえて全て紙」で提出することもあります。
分かりやすい、というのは大きなメリットですのでご活用ください。

ただし、事業や不動産所得の申告が必要で、青色申告している場合は電子申告でなく紙で提出すると、特別控除が65万⇒55万に下がってしまうデメリットもあります。

副業レベルでなく、本業として事業や不動産を営んでいる場合は、なんとか電子申告(e-tax)で提出するようにしましょう。

最後に郵送の場合、 3 月 15 日が確定申告期日が通常ですが、3 月 15 日に消印が押してあれば期限内に提出したことになります。
そのため、目安としては 3 月 15 日の午前中にポストに入れるようにしましょう。

まとめ

今回は確定申告の提出方法について解説いたしました。

電子申告、うまく出来ず苦しむこともあるかと思います。
そんな時は無理せず

「e-taxソフトは使うが、紙で印刷して提出」

という選択肢も検討いただければと思います。

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この記事を書いた人

野村 篤史税理士法人のむら会計 代表(公認会計士・税理士)
金沢で50年続いている会計事務所、税理士法人のむら会計を運営。
ITの知識・金融機関監査の経験を生かし
普通の税理士事務所+αのサービスを提供。

【著書・掲載実績】
図解でざっくり会計シリーズ2 退職給付会計の仕組み(中央経済社)
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