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日本政策金融公庫(以下、「公庫」)のことはご存じですか?
この度、公庫と弊社の共同企画として
「1日公庫」を7月11日(水)に開催します。

「1日公庫」とは
公庫の融資担当者に
のむら会計に来ていただき
弊社のお客様が
直接事務所で公庫の融資担当者と
融資の相談できる
」というサービスです。

今まで公庫とは面識がなかったけど
新たに取引金融機関を増やしたい
という希望であったり
自分一人で金融機関に相談に行くより
会計事務所の担当者も交えて
融資の相談をしたい
というような場合に最適なサービスです。

この機会にぜひご利用ください。

今回のニュースレターは
資金調達の類型からはじまり
公庫とはどんな会社なのか。
どういう会社に向いた
資金調達かをテーマに記載いたします。

1日公庫

資金調達ってどんな方法があるの?

会社経営をしていく上で
大事なことである資金繰り。

「キャッシュ・イズ・キング」
とも言われるくらいの
最重要項目です。

赤字だろうが
会社は倒産しませんが
キャッシュがなくなったら
会社は終わります。

会社本来の力で
資金繰りを回していくのが
一番ではあります。

一方で、大規模な設備投資や
キャッシュが詰まるタイミングが
業種によってあるものですので
どうしても「資金調達」が必要になります。

そんな資金調達の方法は
大きく分けると
「融資」「補助金・助成金」「直接金融」
の3つに分かれます。

No 種類 内容
1 融資 ・親兄弟、親族からの借入
・日本政策金融公庫からの融資
・民間金融機関からの融資
・ノンバンクからの融資
2 補助金
助成金
・研究開発系の補助金、助成金
・労働系の補助金、助成金
3 直接金融
(出資)

・ベンチャーキャピタルからの資金調達
・個人投資家からの資金調達
・クラウドファンディングによる資金調達

「補助金・助成金」は
募集している時期が決まっており
また、採択されるかわからないため
不確定なものです。

「直接金融」は
都内のベンチャーならありえますが
なかなか石川県では聞かない話です。

最近だと
クラウドファンディングを行う会社もありますが
タイムリーに多額の資金調達をすることは困難かと。

となると
「融資」が一番現実的な資金調達手段となりますが
今回、弊社と共同企画を実施する公庫は
「融資」の枠にある重要な選択肢
です。

日本政策金融公庫の特徴は?

大きな特徴は
政府が100%出資」しており
民間の金融機関を補完する機関」と
位置づけられていることです。

政府は5%程度の開業率を
10%台に乗せることを目標にしています。
そのため
政府が100%出資している公庫においては
新規開業
会社設立当初などの起業直後の融資に積極的
という点が民間金融機関と大きく異なります。

また
「民間の金融機関を補完する」という意味合いは
例えば、中小企業経営者や個人事業主が
「民間金融機関から融資が受けられない」
という場合でも
民間とは違った目線で融資を検討し
融資が受けられる可能性がある
ことを意味しています。

公庫を使うメリットは?

・低金利の融資制度がある

 
通常、起業当初は実績もないため
民間金融機関から融資を受けると
利率が高いことが一般的です。
 
公庫においては
政府100%出資で
起業率を高めたい政府の意向もあり
起業当初でも
1%中盤程度の金利で借入できる制度があります。
 
最近だと
民間金融機関でも
起業家向け商品が増えていますが
依然として
民間と比べても
競争力のある制度だと考えています。
 

・セーフティネット機能がある

 
自然災害や経済環境の変化等があり
民間金融機関では
融資に躊躇するような場面でも
融資を受けられる可能性があります。
 
現在は以下のような制度融資があります。

融資制度

ご利用いただける方

経営環境変化対応資金

売上が減少するなど業況が悪化している方

金融環境変化対応資金

取引金融機関の経営破たんなどにより
資金繰りに困難を来している方

取引企業倒産対応資金

取引企業などの倒産により経営に困難を来している方

ご覧いただいて感じるかと思いますが
どれもこのような状況が起きたら
民間では借入が難しくなる状況です。

そんな場合でも公庫は
「苦しい場合でも適用できる制度融資」
を持っており
民間とは異なる目線で融資を検討してくれることが
大きなメリットになります。

公庫を使う注意点は?

金利が安く
苦しい時も助けてくれる金融機関だったら
付き合いがあった方がよい
と考えるのは通常かと思いますが
1点だけ注意点があります。

「民間金融機関からの借り換えは
禁止されている」
ことです。

政府100%出資の機関である以上
民間からの借り換えをしてしまうと
民業圧迫になるからです。

「既存の民間金融機関からの
借入額が減ってきたが
資金繰りが苦しいので」
という理由での融資申し込みは可能
ですが
純粋に
「民間の金利が高いので
借り換えさせて欲しい」
という要望には応えられない
形になっております。
ご注意ください。

まとめ

資金調達の話から
公庫の特徴を触れましたが
いかがでしたでしょうか?

最近の県内の融資の状況を見ていますと
「複数の金融機関からの借入を1本化し
1つの金融機関だけでまとめて借りる」
という案件がよく見受けられます。

複数の借入をまとめた結果
返済期間が伸びて
毎月の返済額が減り
日々の資金繰りが楽になることは
非常によいことです。

企業の稼ぐ力と
年間返済額をリンクさせることは重要
ですので。

一方で
1つの金融機関としか取引がないと
困った際に
融資の相談が受けられる金融機関が1つしかない
というリスクもあります。

選択肢として
公庫との付き合いを持つことは
よいことだと思いますので
1日公庫にご興味がありましたら
弊社までご連絡ください。

今まで弊社と取引がなかったお客様でも
相談を受付しております。

この記事を書いた人

野村 篤史税理士法人のむら会計 代表(公認会計士・税理士)
金沢で50年続いている会計事務所、税理士法人のむら会計を運営。
ITの知識・金融機関監査の経験を生かし
普通の税理士事務所+αのサービスを提供。

【著書・掲載実績】
図解でざっくり会計シリーズ2 退職給付会計の仕組み(中央経済社)
賢い節税で会社を強くする方法教えます(月刊経理ウーマン 特集ページ) 
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