効率化を図る上での考え方。ボトルネックを特定することが一番の近道。
こんにちは。石川県金沢市にある税理士法人のむら会計、公認会計士・税理士の野村です。
効率化は経営をする上では常に考えることです。
より短い時間で、より高い成果を。
効率化を図る上で重要な考え方をまとめました。
遠足から学ぶ効率化の進め方
先生は子供たちを連れて遠足に行きました。
日暮れまでにキャンプ場に子供たちを到着させなければいけないのですが
子供たちの集団はうまく動いてくれません。
何人かはどんどん先に行ってしまうし
そうかと思えばずっと遅れて見えなくなりそうな子供もいます。
特に遅れているのはマイクという少年で
先頭とマイクの距離は1キロにもなろうとしています。
先生の誤った戦略
最初、先生は先頭グループに一度止まるように指示し
他のみんなが追いつくまで待たせてから出発するという戦略をとりました。
そうしたところ、一旦はみんな揃うのですが
またすぐに差が広がって元どおりになってしまいました。
先生の正しい戦略
先生は考え方を変え
一番遅いマイクを先頭に立たせて
他の子供を歩くの遅い順に並ばせました。
先頭から最後尾になるほど、歩く速度が早くなる並びです。
やってみるとスムーズに子供たちは歩き始めました。
誰も遅れることがないので、先生はすべての子供に目をくばれます。
しかし、マイクが先頭なのでどうしても全体の歩くペースは遅くなります。
このままだと、日暮れまでにキャンプ場につきません。
先生最後のアイデア
先生の起死回生のアイデアは
マイクの負担をなるべく軽くする、というものでした。
全体のスピードを決めているのは一番遅いマイクです。
だったら、マイクが早く歩けるようになれば
全体の進みが早くなる。
そこで先生はマイクのおやつで膨らんだ荷物を開けて
他の子供たちに少しずつ負担してもらいました。
おかげでマイクの歩くスピードは早くなり
全体のペースも上がったために
全員日暮れまでに無事キャンプ場につきました。
ボトルネックを特定しなければ効率化にならない
この話はビジネス書のベストセラー「ザ・ゴール」に書かれている物語です。
効率化の重要な考え方が簡単な話で語られています。
手当たり次第に改善しようとするのでなく、ボトルネックをまず見つける。
これが効率化の基本です。
ボトルネックとは、瓶の首の部分のことで、水量を制限していることに由来し
「生産活動で,全体の円滑な進行・発展の妨げとなるような要素」を意味します。
効率化を図って投資する際に
つい目につく箇所、自分がよくわかる箇所から改善しようと思いがちです。
しかし、ボトルネックを特定し、そのボトルネックを解消する投資をしなければ
せっかくのお金が無駄になってしまいます。
まとめ
- 効率化を図る上では、全体の障害となっているボトルネックを特定する。
私の高校では、4km海で遠泳を行う行事があったのですが
やっぱり遅い人が先頭で、泳ぎが得意な人は苦手な人をサポートする役に回っていました。
そのおかげか、誰も脱落することなく、4kmも長い距離をきちんと泳ぎきっていました。。。
この記事を書いた人
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金沢で50年続いている会計事務所、税理士法人のむら会計を運営。
ITの知識・金融機関監査の経験を生かし「関わる人の納得いく決断と安心を誠実にサポートする」ことをミッションに活動している。
【主な保有資格】
公認会計士 登録番号26966
税理士 登録番号125179
【著書・掲載実績】
図解でざっくり会計シリーズ2 退職給付会計の仕組み(中央経済社)
賢い節税で会社を強くする方法教えます(月刊経理ウーマン 16年10月号 )
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