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確定申告する方、領収書管理は面倒ですよね。
確定申告間際になり、1年分まとめて記帳しようと思うと領収書・レシートが大量になり
つい無くしてしまったり、記帳が漏れてしまいがちです。

領収書

 

大量の領収書を処理する際に
少しでも作業の苦痛を和らげる考え方をまとめました。

ざっくりした税金の計算構造

確定申告をした後にとられる税金は何を基準に課されるのでしょうか?
売上?それとも、自分が持っている資産?

答えは、所得に対して税金は課されます。

数式に直すと

所得×税率=税金

という計算式です。
税率は国が決めるもので動かしようがないので、所得を下げることが節税になります。

次に、所得とはどのように算出するのでしょうか?

答えは、売上から経費を控除したものが所得となります。

数式に直すと

売上-経費=所得

という計算式です。

このことから、利益を下げて節税をするには2パターンの方法があることが判明します。

  • 売上を下げる
  • 経費を増やす

どちらかの方法をとれば節税になりますが
売上を下げる、例えば本当は売上があったのに
「節税したいから売上を除外する」という行為は
節税じゃなく脱税となるのでやめましょう。

経費を増やす、それも脱税じゃなく節税手段で行うことが税金を抑えるのに重要になります。

領収書は最低額面15%の金券

フリーランスや個人事業主が売上を把握するのは比較的簡単です。
現金商売でない場合は銀行口座に売上は入金されており
通帳を記帳すれば自動的に売上が記録されるからです。

一方で、経費は勝手には記録されません。
現金でモノを買うと領収書・レシートは発行されますが
売上のように通帳を見ても経費は記録されていないため
領収書・レシートを集めて集計する必要があります。

結局、確定申告するための記帳で一番大変なのは「領収書集め」と「領収書の入力」です。

大変ですけど、領収書管理をやる意味は大きいです。
なぜなら、領収書をしっかり管理することで国から15%お金がキャッシュバックされるからです。

領収書 確定申告

 

「経費」は「何を何のために買った」ということを証明できなければいけないので
領収書を集めることで徐々に積みあがるようになっています。

どんどん積み上げて「売上―経費=所得」の経費を膨らませば
自動的に所得が低くなって節税になります。

具体的な数値を出すと
所得が150万円の方でしたら、所得税と住民税を合わせた税率は15%のため
22.5万円だけ税金を払わなければなりません。
ここで、領収書を集めて経費を1万円積み上げると所得が149万円になります。
所得が1万円下がると、149万円に対して税率をかけるため、税金は22.35万円に下がります。

その差額は

22.35万円―22.5万円=0.15万円

比率で見ると1万円領収書を集めて経費を積み増すことで

0.15万円÷1万円=15%

つまり、領収書の額面額の15%税金が下がったことを意味します。
領収書を集めれば最低額面の15%還元されると思えば領収書管理が少しは楽になりませんか?
そう考えると領収書の束は金塊のようなものです。

なお、所得が多くなればなるほど税率が上がる構造に日本の税金はなっているため
最低15%という意味で、場合によっては額面50%の金券にもなります。

まとめ

(誤った領収書の扱い方)

管理が大変で、手間の割にメリットが少ないと考え領収書を雑に扱う。

(節税に適した領収書の扱い方)

領収書を見たら金券だと思い、大事に管理して確定申告でしっかり経費を膨らまし、節税する。

 

 

この記事を書いた人

野村 篤史税理士法人のむら会計 代表(公認会計士・税理士)
金沢で50年続いている会計事務所、税理士法人のむら会計を運営。
ITの知識・金融機関監査の経験を生かし
普通の税理士事務所+αのサービスを提供。

【著書・掲載実績】
図解でざっくり会計シリーズ2 退職給付会計の仕組み(中央経済社)
賢い節税で会社を強くする方法教えます(月刊経理ウーマン 特集ページ) 
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